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2011年05月20日

タケシ・キタノの座頭市

この作品は余韻や間合いを大切にしている。監督のファンではないが認める。

どちらかと言うと勝新のイメージが強い。
しかし芸術的な映像という面で、こちらの方が優る。
昨今の時代劇の高評価は、ここにあると思う。

ただ正直言って、この作品は中だるみする。
しかしラストで一気に観客を畳み込む珍しい仕上げ方だ。
緩急と言うより、さすが元コメディアンの成せる業。
仮に座頭市が盲目ではないと知っていても成立する脚本。
この素晴らしさは伝わらないだろうが、良しとしよう。

では、どういった社会的影響力を持った作品か。
大きく分類すると私ならジャッキー・チェンの酔拳と同じカテゴリーに入れるw
人間の醜さを知るには、その方が都合いいという座頭市のスタンス。
現代の人間関係にも共通して言えると思うが鈍感力とは、まったく意味が違う。
残念だが今の日本人には理解できない深いメッセージが込められている。

確かに相手をすぐに打ちのめすのは容易い。
この作品の中だるみは、それまでの過程を表していると私は解釈している。



  • Posted by 座高市 at 20:29│Comments(0)
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