優れたシナリオは未来を暗示する……。

こういう映画がヒットする間は、まだ平和だ。

公開が今だったら駄作扱いに。
物事はタイミングとバランスが総てだと留意している。

半サイボーグとなったマーフィーは記憶を取り戻しそうになり、苦しむ。
ユニバーサルソルジャーも回想シーンを上手く使っていた。

精神医学的には現実にフラッシュバックはないと聞いたことがある。
でも、それは違うと思う。

たまたま私が通っている所に３０代の主婦と独身女性がやってきた。
ここ１３年間は異性のことなど考える余裕もなかったが
その日から私は混乱に陥っていった。
何故なら、それは昔に付き合っていた女性に２人とも部分的に似ていたからだ。
２人を合わすと瓜二つになるだろう。

よく走馬灯のようにと言うが過去の辛い記憶が一瞬に蘇る。
長い時間をかけて納得したはずの別れが、またゼロに戻っていく。
頭痛とは違い、意識が急に痛み始めるカンジだ。

こんな肝心な時に運命の悪戯が……。

人生は残酷だ。失った１３年間は戻ってこない。
こんな時代になると分かっていたら、もっとできることもあったと思う。
奇しくもカルロス・ゴーンの黒船が来航して１３年。

読者にはメル・ギブソンのフォーエバーヤングをオススメする。